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誰かとみる映画


 みなさんこんにちは。

 iTOP3年の横川です。


 突然ですが、「誰かと映画をみる」ことってなぜかとても幸せだと思いませんか。もちろん、映画は一人でみる、という方も多くいらっしゃるかと思いますが、少なくとも私はそう感じます。


 自粛期間中、残念ながら映画館は閉まっていました。しかし、Netflixやアマゾンプライムを駆使して、「おうちじかん」に映画を楽しんでいたよ、というなんともハッピーな声をよく聞いたものでした。はあはあ、とてもよいことですね~。


 私も、映画は好きです。一般的に好きといえる程度に好きです。でも、ふと思い返すと、アマゾンプライムさんとは円満にお別れをしたこともあって、自粛期間もほとんど家で映画をみることはありませんでした。なぜでしょう、この数カ月間、自分でもよく分かっていませんでした。でもあるとき突然、気づいたのです。私は、「誰かと」みることが好きだったんだなぁということに、、、。誰かと時と場所を共有するための手段としての映画が好きで、映画館で誰かとみることのほうが価値があると考えていたのかもしれません。



 昨年末、ある映画の上映会に関わらせてもらう機会がありました。前原にある、「糸島よかとこラボ」の一室をお借りしての上映会。映画の内容が、フェアトレードのチョコレートに関連していたので、同じく前原でフェアトレードのチョコレートを製造・販売されている「アナログクラフトチョコレート」のシェフにもご協力いただきました。シェフからいただいたカカオティーにより、会場はカカオの香りに包まれました。


 九大生だけでなく、糸島にお住まいの地域のみなさんにもご参加いただき、世代も違えばこれまで全く違う人生を歩んできた人たちが集い、一つの映画を鑑賞することになったのです。上映後には、参加者どうしで感想を共有。フェアトレード商品を買うという行動につなげようとする学生、問題解決の限界から無力を感じてしまう男性、次の世代に遺すべきものを考える方と、同じ映画でも様々な感じ方がありました。抽象的な社会問題を映画の中だけでなく身近なチョコレート屋さんに引きつけられたこと、様々な属性の人同士で感じたこ

とを共有できたことの2点において、新しい映画の楽しみ方ができたのではないかと思います。この2つはどこにおいても実現できることではなく、糸島ならではの「人」や文化によるものが大きいと思っています。この上映会を通しても、シェフや参加者の地域の方々など、多くの糸島の「人」に出会うことができました。「映画も、糸島も、おもしろいかも。」と体感することができたのです。


 言いたいことがまとまらず、迷走してしまいましたが、「誰かとみる映画」がいいものではないかということです。映画を誰かとみられる環境が若者の近くにあってこれからを担う若者同士で熱くなれたら最高だなと思うし、それがさらに地域の中に溶け込んで色々な経験をしてきた「人生の先輩」に囲まれながらだとしたらもっと幸せだなと想像しています。私自身、昔から夢がなく、やりたいことが見つからなかったのですが、この上映会や糸島の「人」との出会いによって、今は夢の一つとしてそんな場を作れる大人になりたいと思えるようになり、一歩前進できたような気がします。


 拙い文章にも関わらず最後までお読みいただき、ありがとうございます。


2020.7.12

横川千夏

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